薬袋

すでにお気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、
いなべ動物病院の薬袋が変わりました。

今までは、既製品の「タマ」というキャラクターの薬袋でしたが、
今回、オリジナルで、
「カバ」「ヒツジ」「クマ」「ブタ」の4種類を使い、
ワタクシ、院長自ら、デザインしました。

シンプルで洗練されたデザイン。
従来タイプと違い、それぞれの袋が
「青」「黄色」「緑」「ピンク」にきれいに色分けされ、
裏面にはちょっとした遊びを加えました。

今までの薬袋は、
確かにかわいらしいデザインでしたが、
それぞれの袋を使い分けることが難しく、
複数の薬を処方している患者さんにとっては、
毎回使ってる袋がバラバラで、
袋を見て、
「これは化膿止めで、これは痒み止めね」
とすぐには分かりにくかったと思います。

シンプルに色分けしたのは、
「いつも通り、青のカバさんが化膿止めで、ピンクのブタさんが痒み止めね」
と、毎回同じ袋を使うことで
より間違いを防ぐことができるようにしたかったからです。
そのために、カルテにも
どの薬をどの袋で処方したか分かるように記載し
「同じ薬は同じ袋で」処方するようにさせていただきます。

また、従来の薬袋に記載されていた、
動物の年齢を人の年齢に換算した表ですが、
あれはただの目安でした。
同じ犬でも
小型犬と大型犬の10歳は
人に直すと50前後と80前後くらい違いますので
一律で表記してあるあの表を
今回は無くしました。

また、犬派、猫派、
それぞれが可愛いと思っていただけるキャスティング。
犬が好きな方が、猫の薬袋を見た時に感じる違和感
まるで巨人ファンが阪神のユニフォームを見た時に感じる違和感を
果たして、ブタの薬袋で感じるでしょうか? いや感じない。
絶妙のキャスティング。

開業時から、ずっと気になっていた
神経質なB型のワタクシのワガママが
全てかなった
オリジナルの薬袋を実現したわけです。

「今までは、どの袋にどの薬が入ってるか
 毎回開けて確認しないといけなかったから助かるわぁ」

「私、ワンちゃんが好きなのに、
 猫ちゃんがいっぱいの薬袋で出されるから
 ちょっと気になってたのよねー」

「新しいのの方が、シンプルでいいんじゃないかな。」

「確かに前のデザインは可愛かったけど、
 以前行っていた病院のと全く同じデザインだったから
 オリジナリティーに欠けているのが気になっていたんだ。、
 今回のは納得だよ。」

街角インタビューの声が
僕の空耳に聞こえてきます。

そう。確かに「タマ」の薬袋は可愛くて好評でした。
そりゃプロが作ったやつですし
キャラクターも皆さんご存知「ポチタマ」採用ですし。
既製品だからカラフルですしね。

今回、新しい薬袋として考えた最初のデザインは、
看護婦さん達に、散々否定され
「前の方が可愛いです」
と、何度も言われ、
泣きながら仕事中にデザイン案の修正を繰り返し、

患者さん達にも、
「タマの薬袋可愛くて、孫たちに人気なんですよー」
と悪気なく褒められる度に、

もうやめよっかなー タマの方がみんな好きなんでしょ ふーーん

と思い悩み、

いや、このままではだめだ。理想の袋を作るんだ!

やはり仕事中にデザインを考え、、、、、

苦節何か月
ようやくうちの辛口看護婦どもから
「まあこれなら大丈夫です」とのお言葉をいただき、
地元の印刷屋さんにお願いして刷っていただいた
思い入れの深い、ニューデザイン!

分かりますね?

わざわざホームページで
グダグダと書き続ける理由が。

賢明で、慈愛に満ちた患者様なら、
もうお分かりですね?

ただいま当院では、

「前のやつの方が可愛かった」は禁句です。

 

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